3期 2⃣-4 解答(20問)
1.ロドプシンを形成するのはどれか。1つ選べ。
a ビタミンA
b ビタミンB
c ビタミンC
d ビタミンK
解答:a
ロドプシンの再合成には、ビタミンAが関わっている。ロドプシンを構成するレチナールがビタミンAから合成されるためである。
2.活性酵素はどれか。1つ選べ。
a CO
b O2
c H2O2
d F
解答:c
活性酸素とは、呼吸によって体内に取り込まれた酸素の一部が、通常よりも活性状態になることである。
3.赤血球のヘモグロビンが崩壊したものはどれか。1つ選べ。
a クレアチニン
b トロンビン
c ビリルビン
d グロブリン
解答:c
ビリルビンとは主に赤血球中のヘモグロビン(血色素)が体内で分解された物質である。
4.上皮の細胞内タンパク質はどれか。1つ選べ。
a アメロゲニン
b ホスホホリン
c ケラチン
d エラスチン
解答:c
ケラチンは、上皮細胞の主な構造タンパクである。
5.糖鎖にABO式血液型抗原決定基が存在するのはどれか。1つ選べ。
a 免疫グロブリン
b スタテリン
c シスタチン
d 高プロリンタンパク質
解答:d
ABO式血液型抗原は、赤血球膜上にある糖脂質や糖タンパク質の糖鎖構造により抗原性が規定される。
6.末梢血管拡張作用があるのはどれか。1つ選べ。
a 二酸化炭素
b セロトニン
c 抗利尿ホルモン
d アンギオテンシンⅡ
解答:a
セロトニン、抗利尿ホルモン、アンギオテンシンⅡなどは、末梢血管収縮作用がある。
7.主成分がd-ツボクラリンであるのはどれか。1つ選べ。
a クラーレ
b テトロドトキシン
c ビククリン
d コカイン
解答:a
クラーレは、主成分はd‐ツボクラリンと呼ばれる一種のアンモニウム塩基で、動物の神経接合部に作用して骨格筋を麻痺させる。
8.耳下腺を通る筋はどれか。1つ選べ。
a 咬筋
b 内側翼突筋
c 頬筋
d 外側翼突筋
解答:c
耳下腺管は頬筋を貫く。導管は上顎第二大臼歯相当頬粘膜の耳下腺乳頭に開口する。
9.抗体が関与しないアレルギー反応はどれか。1つ選べ。
a 花粉症
b ツベルクリン反応
c 溶血性貧血
d 血清病
解答:b
ツベルクリン反応は、結核菌やBCGに感作された細胞性免疫を司るTリンパ球と抗原物質であるツベルクリンとの特異的結合によって、発赤などを起こす体内物質が集まってくるため反応が起こる。
10.血栓の溶解に関与するのはどれか。1つ選べ。
a セロトニン
b プラスミン
c ブラジキニン
d プロスタグランジン
解答:b
Aγ線維は筋紡錘の錘内筋線維にシナプスを持ち筋紡錘を支配し、筋紡錘自体の筋線維(錘内筋線維)を調節している。
11.受容体を介するのはどれか。1つ選べ。
a オフロキサシン
b アスピリン
c ジアゼパム
d リドカイン
解答:c
ジアゼパムは、主に抗不安薬、抗痙攣薬、催眠鎮静薬として用いられる。
12.筋弛緩作用を有するのはどれか。1つ選べ。
a ニコチン
b ムスカリン
c d-ツボクラリン
d アセチルコリン
解答:c
d-ツボクラリンには、骨格筋弛緩作用がある。
13.グラスアイオノマーセメントの特徴はどれか。1つ選べ。
a 感水しにくい
b 抗う蝕性をもつ
c 歯髄刺激性がある
d 溶解性が低い
解答:b
グラスアイオノマーセメントは、生体親和性、フッ素徐放性、歯質接着性などの特徴をもつ。
14.合着用セメントで補綴物の適合性に関係するのはどれか。1つ選べ。
a 圧縮強さ
b 被膜厚さ
c 歯質接着性
d 耐水性
解答:b
セメントが厚いと、補綴物の適合性は悪くなる。
15.可視光線重合開始剤の可視光線の波長はどれか。1つ選べ。
a 358㎚
b 468㎚
c 557㎚
d 590㎚
解答:b
光重合開始剤に必要な可視光線の波長は、468~480nmである。
[記述問題]
16.シトクロムP450を説明せよ。
解答:異物(薬物)代謝における主要な第一相反応の酵素である(薬物代謝酵素)。 肝臓において解毒を行うほか、ステロイドホルモンの生合成、脂肪酸の代謝や植物の二次代謝など、生物の正常活動に必要な反応に広く関与する。
17.プロスタグランジンE2を説明せよ。
解答:プロスタグランジンE₂は生理活性物質であるプロスタグランジンの一種であり、PGE受容体を介して発熱や破骨細胞による骨吸収、分娩などに関与する。
18.グルクロン抱合を説明せよ。
解答:肝細胞における化学物質(薬物)処理の一つのやりかたである。
肝細胞中の滑面小細体にあるグルクロニルトランスフェラーゼという酵素によって、グルクロン酸が結合し、水溶性の物質に変わる。抱合型の物質は微小胆管に移動され、胆汁中に捨てられる。
19.肺コンプライアンスを説明せよ。
解答:肺コンプライアンスとは、肺の膨らみやすさの指標となるもので、一定の気道内圧の上昇に伴う肺容量の増大の程度を示す値である。
20.アラキドン酸カスケードを説明せよ。
解答:アラキドン酸カスケードとは、細胞膜を構成するリン脂質由来のアラキドン酸を原料としてプロスタグランジン類やトロンボキサン類などの脂質メディエーターを作る代謝経路である。