3期 2⃣-1 解答(20問)
1.薬剤耐性(AMR)対策アクションプランに該当するのはどれか。すべて選べ。
a 普及啓発・教育
b 動向調査・監視
c 感染予防・管理
d 抗微生物剤の適正使用
解答:abcd
薬剤耐性(AMR)対策アクションプランでは、6つの分野に関する目標の設定、目標を実現するための戦略及び具体的なアクションを定めている。(①普及啓発・教育、②動向調査・監視、③感染予防・管理、④抗微生物剤の適正使用、⑤研究開発・創薬、⑥国際協力)
2.ナチスによる人体実験の反省に基づいて作成された倫理指針に該当するのはどれか。すべて選べ。
a 脳死の判定
b セカンドオピニオン
c 倫理審査委員会の設置
d 人体実験における被験者の自発的同意
解答:d
ニュルンベルク綱領は、人間を被験者とする研究に関する一連の倫理原則である。
3.コラーゲンの生成に関与するが3本鎖らせん構造の安定化に関与しないのはどれか。1つ選べ。
a アラニン
b グリシン
c プロリン
d グルタミン
解答:d
グルタミンには、運動後の免疫抑制の軽減や、グリコーゲンの回復を促進する効果がある。
4.障害児の保健相談や指導を行っているのはどれか。1つ選べ。
a 保健所
b 市町村
c 地域拠点病院
d 社会福祉事業所
解答:a
保健所は、公衆衛生行政の機関として、児童福祉及び母子保健や身体障害者等の福祉の分野で大きな役割を果たしている。
5.骨からの出血に対する止血法はどれか。すべて選べ。
a 挫滅法
b 塞栓法
c 括約縫合法
d 指圧法
解答:ab
挫滅法とは、骨組織からの出出血の際、出血部周囲組織を止血ノミなどで圧挫し血管周囲の骨梁による圧迫止血法である。
6.地域包括支援センターに原則として設置される職種はどれか。すべて選べ。
a 看護師
b 社会福祉士
c 保健師
d 主任介護支援専門員
解答:bcd
地域包括支援センターには、原則として保健師、社会福祉士、主任介護支援専門員が設置される。
7.不正咬合の診断で、軟組織側貌の分析に用いられるのはどれか。1つ選べ。
a E-line
b セットアップモデル
c arch length discrepancy
d オーバーオールレイシオ
解答:a
E-lineとは、鼻先から顎先を結ぶ直線のことで、美しい横顔の基準である。
8.二次救命処置はどれか。すべて選べ。
a 気管挿管
b 気道確保
c 静脈路確保
d 胸骨圧迫
解答:ac
二次救命処置とは、病院など設備の整った環境で、広範な患者に対して有資格者が行う救命処置である。
9.離水に配慮した食形態はどれか。1つ選べ。
a 嚥下調整食2-1
b 嚥下調整食2-2
c 嚥下調整食3
d 嚥下調整食4
解答:c
嚥下調整食3の形態は、「形はあるが押しつぶしが容易、食塊形成や移送が容易、咽頭でばらけずに嚥下しやすいように配慮されたもの、多量の離水がない」である。
10.把持に関わるのはどれか。1つ選べ。
a リンガルプレート
b kennedyバー
c 隣接面板
d アタッチメント装置
解答:c
把持は、義歯の横揺れ防止である。
11.抗腫瘍薬でPD-1が標的分子であるのはどれか。1つ選べ。
a トラスツズマブ
b ニボルマブ
c リツキシマブ
d モガムリズマブ
解答:b
ニボルマブは、当初は悪性黒色腫治療を目的といたが、現在では非小細胞肺癌などに適用拡大されている。
12.定型発達児の発音・会話の完成期はどれか。1つ選べ。
a 3歳ころ
b 5歳ころ
c 7歳ころ
d 9歳ころ
解答:b
定型発達児の発音・会話の完成期は5歳ころである。
13.Aggregatibacter actinomycetemcomitansの産生する毒素はどれか。1つ選べ。
a ジンジパイン
b デンティリジン
c ロイコトキシン
d グルコシルトランスフェラーゼ
解答:c
Aggregatibacter actinomycetemcomitansは、侵襲性歯周炎患者から分離される主な細菌である。
14.未分化間葉系細胞の骨芽細胞への分化に関わる転写調節因子はどれか。2つ選べ。
a PPARγ
b Runx2
c Sox9
d Osterix
解答:bd
未分化間葉系細胞の骨芽細胞への分化に関わる転写調節因子は、RUNK2 やOsterixなどである。
15.口腔潜在的悪性疾患はどれか。すべて選べ。
a 紅板症
b 白板症
c 慢性カンジダ症
d 尋常性天疱瘡
解答:abc
口腔潜在的悪性疾患とは、紅板症、紅斑白板症、白板症、口腔粘膜下線維症、先天性異角化症など、癌化しすい病変や状態を指す。
[記述問題]
16.一次性咬合性外傷と二次性咬合性外傷の違いを説明せよ。
解答:一次性咬合性外傷は歯周病に罹っていない歯に起こるもので、二次性咬合性外傷は歯周炎が進行して歯に起こるものである。
17.徐脈と頻脈を説明せよ。
解答:徐脈は、心臓の拍動頻度が極端に少ない場合(心拍数おおよそ50回/分以下)である。頻脈は、その逆に速くなる状態(おおよそ100回/分以上)である。
18.出血傾向の指標である、出血時間と凝固時間の測定方法を説明せよ。
解答:出血時間は、皮膚から出血した時、自然に止血するまでの時間を測定したものである。凝固時間は、静脈血を採取し、その採血時から血液の流動性が消失する(血が固まる)までの時間を測定したものである。
19.出血傾向の指標である、出血時間と凝固時間は、体内のどんな機能を反映しているか説明せよ。
解答:出血時間は、血小板数と血小板および毛細血管の機能を反映している。凝固時間は、内因系凝固因子の総合活性を反映している。
20.ロコモティブシンドロームを説明せよ。
解答:ロコモティブシンドロームは、加齢に伴う筋力の低下や関節や脊椎の病気、骨粗鬆症などにより運動器の機能が衰えて、要介護や寝たきりになってしまったり、そのリスクの高い状態のことである。