3⃣-2 解答(20問)
問題1 保存期間が2年のものはどれか。1つ選べ。
A 診療録
B 歯科衛生士業務記録
C 処方せん
D 歯科技工指示書
解答:D
保存期間は、診療録5年、歯科衛生士業務記録3年、処方せん3年、歯科技工指示書2年である。
問題2 抗てんかん薬服用患者にみられることが多い口腔内所見はどれか。1つ選べ。
A 平滑舌
B 扁平苔癬
C 歯肉肥大
D 白板症
解答:C
薬物性歯肉肥大は、抗てんかん薬、カルシウム拮抗薬、免疫抑制剤などの副作用である。
問題3 摂食嚥下障害の高齢者に対して、食器を持つ手指の機能訓練を行うものはどれか。1つ選べ。
A 管理栄養士
B 作業療法士
C 言語聴覚士
D 歯科衛生士
解答:B
作業療法士は、診療の補助として作業療法を行う。
問題4 う蝕検知液に含まれる成分は何か。2つ選べ。
A アシッドレッド
B ブリリアントブルーFCF
C クリスタルバイオレット
D メチレンブルー
解答:AB
う蝕検知液の赤色の製品にはアシッドレッド(赤色106号)、青色の製品にはブリリアントブルーFCF(青色1号)が含まれる。
問題5 咬合採得材を用いて中心咬合位、前方咬合位、左右側方咬合位を記録するものはどれか。1つ選べ。
A パラトグラム法
B パントグラフ法
C チェックバイト法
D ゴシックアーチ描記法
解答:C
チェックバイトを用いて、半調節性咬合器の顆路の調整を行う。前方チェックバイトは両側の矢状前方顆路傾斜を調節、側方チェックバイトは平衡側矢状顆路傾斜とベネット角の調整を行う。
問題6 体内で炎症反応や組織の破壊が起きているときに血中に現れる、急性期反応タンパク質はどれか。1つ選べ。
A アルブミン
B フィブリノーゲン
C C反応性タンパク
D 免疫グロブリン
解答:C
C反応性タンパク(CRP)は、肝臓と脂肪細胞から分泌される。
問題7 次のうち最も波長が短い電磁波はどれか。1つ選べ。
A エックス線
B 紫外線
C 可視光線
D 赤外線
解答:A
波長は、エックス線(0.01~10㎚)、紫外線(10~380㎚)、可視光線(380~760㎚)、赤外線(760~1×106㎚)である。
問題8 レジン添加型グラスアイオノマーセメントについて正しいのはどれか。1つ選べ。
A 通常のグラスアイオノマーセメントよりフッ素徐放性が高い
B 光重合型と化学重合型がある
C 硬化時の発熱に注意が必要である
D 歯質接着性は微弱である
解答:B
レジン添加型グラスアイオノマーセメントは、歯質接着性とフッ素徐放性がある。フッ素徐放性は、通常のグラスアイオノマーセメントのほうが多い。
問題9 黄色歯の原因となるのはどれか。1つ選べ。
A テトラサイクリン系抗菌薬
B マクロライド系抗菌薬
C ペニシリン抗菌薬
D アミドグリコシド抗菌薬
解答:A
テトラサイクリン系抗菌薬は、細菌のタンパク質合成を阻害し、細菌の増殖を抑える。
問題10 拍動性の高度な自発痛が認められ、充血や高度な好中球浸潤がみられる歯髄炎はどれか。1つ選べ。
A 急性単純性歯髄炎
B 急性化膿性歯髄炎
C 慢性潰瘍性歯髄炎
D 慢性増殖性歯髄炎
解答:B
急性化膿性歯髄炎は、拍動性の高度な自発痛が認められる。疼痛は減圧処置(歯髄腔の解放)で緩和する。
問題11 再生できない組織はどれか。1つ選べ。
A 心筋
B 骨
C 骨髄
D 皮膚
解答:A
再生しない組織は、心筋細胞や中枢神経細胞などである。
問題12 組織性の歯肉増殖症や骨縁上ポケットが適応であり、歯肉ポケットや歯周ポケットを形成している歯肉を一塊にして切除し、健康的で生理的な歯肉形態にする手術はどれか。1つ選べ。
A 歯肉結合組織移植術
B 歯肉弁根尖側移動術
C 歯肉切除術
D フラップ手術
解答:C
歯肉切除術により、プラークコントロールのしやすい状態にして、症をおこした歯周組織の改善を図る。
問題13 上皮性の腫瘍はどれか。1つ選べ。
A 軟骨腫
B 脂肪種
C 腺腫
D 血管腫
解答:C
腺腫は上皮性良性腫瘍であり、胃や大腸に発生することが多い。
問題14 下顎大臼歯の2根のうち1根が保存不可能な場合、1根を保存するために行う分割抜去法はどれか。1つ選べ。
A ヘミセクション
B 歯根分離
C トンネリング
D ファーケーションプラスティ
解答:A
ヘミセクションの適応は、歯周基本治療や感染根管治療が奏功しない場合で、1根に限局した根尖病巣や根分岐部病変である。
問題15 金属冠の製作時や食片圧入の診断のときに、歯の隣接部の接触関係を診査するのに用いる器具はどれか。1つ選べ。
A コンタクトゲージ
B メジャーリングデバイス
C 咬合紙
D 適合試験材
解答:A
コンタクトゲージは3種であり、50㎛(グリーン)、110㎛(イエロー)、150㎛(レッド)である。
問題16 【記述問題】理学療法士と作業療法士の違いは何か。簡潔に述べよ。
解答:理学療法士は、基本動作の維持・回復を図る(日常生活を送ることをサポートする)。作業療法士は、応用動作の回復を図る(患者が自分らしい生活を送ることをサポートする)。
問題17 【記述問題】行政機関などで日常生活を営むのに問題がある人からの相談に対して、助言や指導、援助を行なう専門職は何か。
解答:社会福祉士
社会福祉士の定義は、「専門的知識及び技術をもって、身体上若しくは精神上の障害があること又は環境上の理由により日常生活を営むのに支障がある者の福祉に関する相談に応じ、助言、指導、福祉サービスを提供する者又は医師その他の保健医療サービスを提供する者その他の関係者との連絡及び調整その他の援助を行なうことを業とする者」である。
問題18 【記述問題】義歯作成の時に全調節性咬合器を使用する場合、6枚の描記板と6本の描記針により、口腔外に顎運動を記録する方法は何か。
解答:パントグラフ法
パントグラフ法は、全調節性咬合器を使用する場合に、下顎の前方運動と側方運動を水平面と矢状面において、連続的な運動路として描記するものである。
問題19 【記述問題】β-ラクタム系の抗菌薬は、細菌の何の合成を阻害するか。
解答:細胞壁
抗菌薬のうち、細胞壁合成阻害薬は、β-ラクタム系(ペニシリン系、セフェム系など)、グリコペプチド系、ホスホマイシン系である。
問題20 【記述問題】欠乏すると骨軟化症の原因となるビタミンは何か。
解答:ビタミンD
ビタミンD欠乏症は、筋肉痛、筋力低下、骨の痛みを起こす原因となる。