2期 2⃣-4 解答(20問)

問題1 滅菌法の物理的方法はどれか。2つ選べ。

A 高圧蒸気滅菌
B 放射線滅菌
C ガス滅菌
D プラズマ滅菌

解答:AB

滅菌法の物理的方法:高圧蒸気滅菌、乾熱滅菌、放射線滅菌、紫外線滅菌など

滅菌法の化学的方法:ガス滅菌、プラズマ滅菌など

 

問題2 オートクレーブの説明で正しいのはどれか。2つ選べ。

A 乾熱滅菌器である
B 高圧蒸気滅菌器である
C 通常は121℃、2気圧、20分処理で行う
D 通常は136℃、2気圧、30分処理で行う

解答:BC

オートクレーブでの滅菌は、121、2気圧、20分処理で行われる。

 

問題3 黄色のバイオハザードマークが添付されている容器に廃棄すべきなのはどれか。1つ選べ。  

A 血液
B 血液が付着したガーゼ
C メス
D 印象材

解答:C

黄色のバイオハザードマーク:血液や汚染物が付着した鋭利なものに対応

 

問題4 橙色のバイオハザードマークが添付されている容器に廃棄すべきなのはどれか。2つ選べ。

A 血液
B 血液が付着したガーゼ
C メス
D 印象材

解答:BD

橙色のバイオハザードマーク:血液や汚染物が付着した固形物に対応

 

問題5 義歯の床縁の過長が原因で生じるはどれか。1つ選べ。

A 口腔扁平苔癬
B 義歯性線維症
C フラビーガム
D 再発性アフタ

解答:B

義歯性線維症とは、不適合な義歯の刺激による線維性の反応性過剰増殖である。真の腫瘍ではない。

 

問題6 不適合義歯の装着などの慢性刺激が原因で、上顎前歯部に後発するのはどれか。1つ選べ。

A 口腔扁平苔癬
B 義歯性線維症
C フラビーガム
D 再発性アフタ

解答:C

フラビーガムとは、顎底粘膜の異常一種で、粘膜の肥厚と顎堤吸収によって、コンニャク状になった歯肉のことである。

 

問題7  細胞中で微小管形成の核として働く細胞小器官はどれか。1つ選べ。

A 中心体
B ゴルジ装置
C リボソーム
D ミトコンドリア

解答:A

中心体とは、細胞分裂の際にだけみられる顆粒である。二つに分かれて細胞の両極に行き、これを中心として紡錘糸ができ、染色体を移動させる。

 

問題8 mRNAの遺伝情報を読み取ってタンパク質へと変換する機構である翻訳が行われる場はどれか。1つ選べ。

A 中心体
B ゴルジ装置
C リボソーム
D ミトコンドリア

解答:C

リボソームは、あらゆる生物の細胞内に存在する構造である。

粗面小胞体に付着している膜結合リボソームと細胞質中に存在する遊離リボソームがある。

 

問題9 摂食嚥下障害に対するスクリーニング検査はどれか。1つ選べ。

A グルコース溶出量測定
B 食品摂取アンケート
C フードテスト
D 篩分法

解答:C

スクリーニング検査とは、より多くの人を対象に比較的簡易的な検査を行い、何らかの疑いがある人を絞り込む検査である。摂食嚥下障害のスクリーニング検査には、反復唾液嚥下テスト、改訂水飲みテスト、フードテストなどがある。

 

問題10 咀嚼能力を評価・判定する方法はどれか。2つ選べ。

A グルコース溶出量測定
B 食品摂取アンケート
C フードテスト
D 篩分法

解答:AD

咀嚼能力を評価・判定する方法には、篩分法、グルコース溶出量測定のほか、咀嚼試料の穿孔状態から判定するポリエチレンフィルムを用いる方法がある。

 

問題11 肝細胞の破壊の指標はどれか。1つ選べ。

A ALT
B HbA1c
C クレアチニン
D トリグリセリド

解答:A

ALTは肝臓に一番多く含まれている。肝臓の細胞が破壊され過ぎると、血液中にALTが漏出する。

 

問題12 血糖値の指標はどれか。1つ選べ。

A ALT
B HbA1c
C クレアチニン
D トリグリセリド

解答:B

HbA1cは、赤血球中のヘモグロビンが糖と結合している割合を示す検査値です。

 

問題13 欠乏すると骨粗鬆症になりうるのはどれか。1つ選べ。

A インスリン
B カルシトニン
C サイロキシン
D アルドステロン

解答:B

カルシトニンは、副甲状腺ホルモンに拮抗し、血清カルシウム濃度を下げ、骨吸収を抑制する。

 

問題14 パーキンソン症状や幻視を特徴とする認知症はどれか。1つ選べ。

A アルツハイマー型認知症
B 脳血管型認知症
C レビー小体型認知症
D 前頭側頭型認知症

解答:C

レビー小体型認知症の特徴には、記憶障害、パーキンソン症状、幻視がある。男性の方が女性の約2倍発症しやすく、他の認知症と比べて進行が早い。

 

問題15 認知機能障害よりも性格変化や行動異常がみられるのを特徴とする認知症はどれか。1つ選べ。

A アルツハイマー型認知症
B 脳血管型認知症
C レビー小体型認知症
D 前頭側頭型認知症

解答:D

前頭側頭型認知症は、神経変性による認知症である。脳の前頭葉や側頭葉前方に委縮が見られることが特徴である。 人格変化や行動障害、運動障害などの症状を示す。

 

問題16 【記述問題】口腔粘膜は何胚葉由来か。

解答:外胚葉由来

 

問題17 【記述問題】内毒素はどのような菌の外膜に存在するか。

解答:グラム陰性菌

 

問題18 【記述問題】アポトーシスを簡潔に説明せよ。

解答:細胞が構成している組織をより良い状態に保つため、細胞自体に組み込まれたプログラムである。

 

問題19 【記述問題】ネクローシスを簡潔に説明せよ。

解答:細胞傷害の形態である。機械的傷害などの内部または外部のストレスに起因する。

 

問題20 【記述問題】歯科技工士の業務は何か。

解答:補綴物、充填物、矯正装置の作成・修理・加工