2⃣-4 解答(20問)
問題1 自閉スペクトラム症児への対応で正しいのはどれか。1つ選べ。
A 学童であっても幼児言葉を用いる
B できるだけ大きな声で話す
C 保護者に同伴してもらう
D 全身麻酔を行う
解答:C
自閉スペクトラム症は、コミュニケーションや想像力などに障害がみられることを特徴とする。
問題2 唾液分泌を促進するものはどれか。1つ選べ。
A 抗ヒスタミン薬
B カルシウム拮抗薬
C テトラサイクリン系抗菌薬
D コリン作動薬
解答:D
コリン作動薬が唾液分泌を促進するのは、ムスカリン受容体に作用するからである。
問題3 痙直型脳性麻痺の特徴はどれか。1つ選べ。
A ジャックナイフ様現象
B 脳性麻痺の20~30%を占める
C 一時的な病変である
D 脳の進行性病変に基づく
解答:A
脳性麻痺とは、受胎から新生児期の間に生じた脳の非進行性病変に基づく永続的な、しかし変化しうる運動および姿勢の異常である。
問題4 エックス線を用いた画像検査法のうち、埋伏歯を3次元的に把握することができるのはどれか。1つ選べ。
A 口内法エックス線撮影装置
B 歯科用コーンビームCT
C パノラマエックス線装置
D MRI
解答:B
歯科用コーンビームCTは、エックス線を用いて人体の断面を撮影することができる。
問題5 Japan Coma Scaleのうち、「体をゆさぶると開眼する状態」のはどれか。1つ選べ。
A Ⅰ-3
B Ⅱ-20
C Ⅱ-30
D Ⅲ-300
解答:B
Japan Coma Scaleは、意識障害・意識レベルの評価に用いる。
問題6 胃の入り口(食道と胃の接続部)はどれか。1つ選べ。
A 噴門
B 幽門
C 胃体
D 大彎
解答:A
胃の入り口は噴門、胃の出口は幽門である。
問題7 舌乳頭のうち、分界溝の前に10個ほど並ぶ大きめの乳頭は何か。1つ選べ。
A 有郭乳頭
B 葉状乳頭
C 茸状乳頭
D 糸状乳頭
解答:A
味蕾が存在するのは、有郭乳頭、葉状乳頭、茸状乳頭である。
問題8 霊長空隙の説明で正しいのはどれか。1つ選べ。
A 生理的歯間空隙である
B 永久歯の完全萌出後にもみられる
C 乳歯と永久歯の歯牙交換に役立つ
D 上顎では乳犬歯と第一乳臼歯の間にみられる
解答:C
霊長空隙は、上顎では乳側切歯と乳犬歯の間にみられ、下顎では乳犬歯と第一乳臼歯の間にみられる。
問題9 永久歯と比べたときの乳歯の特徴はどれか。2つ選べ。
A 象牙質が厚い
B 歯帯が発達している
C 歯根が短い
D 水分量が多い
解答:BD
乳歯はう蝕の進行が早い。成熟した永久歯に比べてやわらかく水分量が多いためである。
問題10 舌前2/3の味覚にかかわる神経はどれか。1つ選べ。
A 舌因神経
B 舌神経
C 舌下神経
D 鼓索神経
解答:D
味覚を司る脳神経は、舌神経(顔面神経)と舌咽神経である。舌神経は舌の前2/3、舌咽神経は後1/3の味覚に関与する。
問題11 Ⅳ型コラーゲンを含むものはどれか。1つ選べ。
A 歯根膜
B 歯槽骨
C 基底膜
D 歯肉
解答:C
基底膜は、Ⅳ型コラーゲン、ラミニンなどからなる。
問題12 血清中に最も多く存在するどれか。1つ選べ。
A IgG
B IgE
C IgA
D IgM
解答:A
免疫グロブリンは、構造の違いによってIgG、IgM、IgA、IgD、IgEという5つに分類される。
問題13 深在性の限局性増殖を示すものはどれか。1つ選べ。
A 悪性リンパ腫
B 骨肉腫
C 腺腫
D 乳頭腫
解答:C
良性腫瘍の特徴は、転移しない、侵潤的な増殖をしない、無制限に増殖して宿主を死に至らしめないなどである。
問題14 エナメル質が成熟すると消失するタンパク質はどれか。1つ選べ。
A エナメリン
B アメロゲニン
C ホスホホリン
D Ⅱ型コラーゲン
解答:B
歯の発生時期のエナメル質のタンパク質のうち、90%がアメロゲニンである。
問題15 う蝕予防のための水道水フッ化物添加はどれか。1つ選べ。
A メディカルケア
B プロフェッショナルケア
C コミュニティケア
D オーラルケア
解答:C
コミュニティケアとは、地域生活に援助が必要な人や介護にあたる家族等をサポートするものである。
問題16 【記述問題】永久歯の萌出期に乳歯間に出現する歯間空隙で、乳前歯に多くみられるものを何というか。
解答:二次空隙
二次空隙は、顎や歯槽部の成長発育により発現する。
問題17 【記述問題】MRI検査のときに、ペースメーカーの装着がリスクとなる理由は何か。
解答:MRI検査室における磁場が、ペースメーカーの発熱や誤作動を引き起こす可能性があるから。
問題18 【記述問題】外側翼突筋の停止部はどこか。
解答:翼突筋窩
外側翼突筋の起始は、上頭が蝶形骨大翼の側面下面であり、下頭が蝶形骨翼状突起外側板外面である。
問題19 【記述問題】開口反射のときに興奮する運動ニューロンを支配する咀嚼筋は何か。
解答:外側翼突筋
開口反射の時は、咬筋、側頭筋、内側翼突筋が支配する運動ニューロンは抑制される。
問題20 【記述問題】大唾液腺のうち漿液性のものは何か
解答:耳下腺
耳下腺は漿液腺、顎下腺は混合腺(漿液が主)、舌下腺は混合腺(粘液性が主)である。