第3期 ②-2(20問)解答

問題1 薬物を単回投与した際、最高血中濃度に到達するのが最も遅いのはどれか。1つ選べ。

A 経口投与
B 皮下注射
C 筋肉内注射
D 静脈内注射

解答:A

A〇 経口投与は薬物投与方法のうち、最も最高血中濃度に達する時間が遅い。

これは消化管吸収から肝臓を経て血液に吸収される過程を通るためである

                                   

問題2 歯周ポケットへの局所薬物配送システム(LDDS)に用いる抗菌薬の作用機序はどれか。1つ選べ 。

A 核酸合成阻害
B 葉酸合成阻害
C 細胞壁合成阻害
D タンパク質合成阻害

解答:D

LDDSに使用されているものがテトラサイクリン系であることを覚えておくことが大切である

A✕ ニューキノロン系の抗菌薬である

B✕ サルファ剤などがある

C✕ β-ラクタム系(ペニシリン系、セフェム系)の抗菌薬である

D〇 タンパク合成阻害薬には、アミノグリコシド系、クラリスロマイシン系、マクロライド系、テトラサイクリン系の抗菌薬がある

 

問題3  50%有量(ED50)で正しいのはどれか。1つ選べ。

A 薬物の危険性の指標である
B 安全域の計算に使用する
C 動物数の50%に死をもたらす
D 最大有効良の1/2量と同じである

解答:B

A✕ 薬物の安全性の指標である

B〇 安全域はLD50/ED50で表される。この安全域が大きいほど安全な薬といえる

C✕ 動物数の50%に効果をもたらす

D✕ 投与した動物の内50%に効果が発現する用量のことである

 

問題4 濃度依存性の薬物はどれか。2つ選べ 。

A アンピシリン
B セファクロル
C オフロキサシン
D ストレプトマイシン

解答:C・D

A✕ β-ラクタム系であるペニシリン系抗菌薬で、時間依存性である

B✕ β-ラクタム系であるセフェム系抗菌薬で時間依存性である

C〇 ニューキノロン系で、濃度依存性である

D〇 アミノグリコシド系で、濃度依存性である

 

問題5 高齢者の抗菌薬投与で特に注意するべきなのはどれか。1つ選べ 。

A 心機能
B 腎機能
C 肺換気能
D 唾液分泌能

解答:B

A✕ 心臓に直接機能する薬物では注意が必要になるが抗菌薬ではそこまで注意するべきものではない

B〇 抗菌薬は肝臓で代謝され腎から尿を経て排泄されるものが多い。マクロライドなどの肝排泄型を除いては基本腎排泄型となるため、加齢により機能が低下している可能性がある高齢者の抗菌薬投与には注意が必要である

C✕ 吸入麻酔薬などでは大切である

D✕ あまり関係ない

 

問題6 薬物を単回投与した際、最高血中濃度に到達するのが最も遅いのはどれか。1つ選べ。

A 経口投与
B 皮下注射
C 筋肉内注射
D 静脈内注射

解答:A

A〇 経口投与は薬物の投与法の中で最も最高血中濃度への到達が遅い方法である。それは、胃や腸の消化管吸収を経て肝臓へ行き血液に吸収され全身の循環に乗るためである

 

問題7  相同染色体でトリソミーを示すのはどれか。1つ選べ 。

A 血友病
B Down症
C Turner症候群
D Klinefelter症候群

解答:B

A✕ 遺伝子病の一つで、X連鎖性劣勢遺伝(伴性劣性遺伝)である

B〇 配偶子病の一つで、相同染色体の21番目がトリソミー(3つ)になっている

C✕ 配偶子病の一つで、性染色体がXモノソミーになっている

D✕ 配偶子病の一つで、性染色体のXXYトリソミーになっている

 

問題8 壊死層や異物などの病巣を周辺に増殖した肉芽組織が取り囲む、ことを何と言うか。1つ選べ。

A 化生
B 再生
C 器質化
D 被包化

解答:D

A✕ 一度分化した細胞・組織が形態的、機能的に他の細胞・組織に変化する現象のこと

B✕ 欠損した細胞、組織を同一種類の細胞、組織の増殖により補充(修復)すること

C✕ 異物に対して肉芽組織が増殖し、結合組織に置き換える機転のこと。血栓、壊死組織などは器質化される

D〇 肉芽組織による置換が完全に行われない場合に線維組織による被包化が行われる

 

問題9 加齢に伴う生理的変化で値が増加するのはどれか。1つ選べ。

A 骨量
B 1秒率
C 末梢血管抵抗
D 肺胸郭コンプライアンス

解答:C

A✕ カルシウム吸収の減少や、腎機能低下に伴う活性型ビタミンD3合成低下により生じる

B✕ 1秒率とは、肺機能を調べる指標の一つで、深く息を吸って一気に吐き出した空気量(肺活量)に対し、最初の1秒間で吐き出した量(1秒量)の割合を示したもの。加齢により肺のコンプライアンスが落ちているため低くなる

C〇 血管伸展性の低下により上昇する

D✕ 肺組織の弾性線維の減少により低下する

 

問題10 左心室につながる血管で正しいのはどれか。1つ選べ。

A 肺動脈
B 肺静脈
C 大動脈
D 上大静脈

解答:B

A✕ 右心室から出る血管で、名前は動脈だが静脈血であることに注意する

B〇 名前は静脈だが動脈血であることに注意する

C✕ 左心室から出る血管である

D✕ 右心房に入ってくる血管の一つである。他に下大静脈も入り込んでくる

 

問題11 重曹扁平上皮からなる部位はどこか。2つ選べ。

A 口腔
B 食道
C 鼻腔
D 尿管

解答:A・B

AB〇

C✕ 円柱上皮の一つである多列円柱線毛上皮からなる

D✕ 移行上皮からなる

 

問題12  B型肝炎ウイルスの感染経路で正しいのはどれか。1つ選べ 。

A 空気
B 血液
C 経口
D 飛沫

解答:B

A✕ 飛沫核感染ともいわれ、麻疹、結核、水痘がある

B〇 B型肝炎ウイルスとC型肝炎ウイルスはともに血液感染である。他にヒト免疫不全ウイルスなどがある

C✕ ポリオやロタウイルス(乳幼児下痢症)、細菌性食中毒などがある

D✕ インフルエンザウイルス、ジフテリア、マイコプラズマ感染症、風疹、流行性耳下腺炎(ムンプスウイルス)、アデノウイルスなどがある

 

問題13 IgAについて正しいのはどれか。1つ選べ。

A 5量体を形成する
B 血清中に存在する
C 胎盤通過性がある
D 4つのサブクラスがある

解答:B

A✕ 5量体を形成するのはIgMである

B〇

C✕ 胎盤通過性を有するのはIgGである

D✕ IgGが4つのサブクラスを持ち、IgAは2つからなる

 

問題14 グラム染色によって染まる部位はどこか。1つ選べ

A 芽胞
B 莢膜
C リポ多糖
D ペプチドグリカン層

解答:D

A✕ 炭疽菌などのBacillus属や破傷風菌などのClostridum属であるグラム陽性菌の細胞質内に存在し、耐熱性を持つ

B✕ 莢膜は細胞壁に存在し、食作用に抵抗する

C✕ リポ多糖を構成するリピドAはグラム陰性菌の内毒素の原因である

D〇 グラム陽性菌では厚く、グラム陰性菌では薄い

 

問題15 唾液に含まれる抗菌性を有する酵素はどれか。1つ選べ 。

A ムチン
B シスタチン
C リゾチーム
D ラクトフェリン

解答:C

A✕ 粘液性糖たんぱく質で、唾液の潤滑・保護作用がある

B✕ 細菌・ウイルスの増殖を抑制するプロテアーゼインヒビターであり、抗菌性を示すが酵素ではない

C〇 細胞壁のペプチドグリカン層を加水分解する

D✕ 細菌増殖に必要な鉄を奪う効果があり抗菌性を示すが酵素ではない

 

問題16 黒色色素酸性菌はどれか。2つ選べ 。

A Tannerella forsythia
B Trponema denticola
C Prevotella intermedia
D Porphyromonas gingivakis

解答:C・D

A✕ 偏性嫌気性グラム陰性桿菌で、血液寒天地上に小さなコロニーを生成する

B✕ 偏性嫌気性グラム陰性らせん菌で、小さい白色コロニーを培地上に形成する

CD〇 偏性嫌気性グラム陰性桿菌で、血液寒天培地上にて黒色コロニーを形成する 

 

問題17  腎性患患者の薬物動態で正しいのはどれか。2つ選べ

A 薬物排泄の遅延
B 薬物再吸収の促進
C 生物学的半減期の延長
D タンパク結合型薬物の増加

解答:A・C

A〇 腎機能低下により排泄が悪くなる

B✕ 腎臓での薬物の再吸収は悪くなる

C〇 腎臓での排出が悪くなるため延長する

D✕ 増加することはない

 

問題18 ”(年齢)/(12+年齢)×(大人量)”の式にて表されるのはどれか。1つ選べ。

A Clark 式
B Young 式
C Crawford 式
D Augsberger 式

解答:B

A✕ (体重:[ポンド])/ 150 ×(大人量)

B〇

C✕ (大人量)×(体表面積:[m2]/ 1.73

D✕ (年齢×4+20/100 ×(大人量) 

 

問題19 毒薬について正しいのはどれか。2つ選べ。

A 局所麻酔薬が含まれる
B 鍵のかかる薬棚に保管する
C 黒地に白枠白字で表示する
D 白地に赤枠赤字で表示する

解答:B・C

A✕ 局所麻酔薬は劇薬に分類される

BC〇

D✕ 劇薬の表示方法である

 

問題20 肺塞栓症を起こしやすい血栓ができやすい場所はで正しいのはどれか。1つ選べ。

A 動脈弓
B 顎動脈
C 上大静脈
D 下肢静脈

解答:D

D〇 肺塞栓症とは血栓が肺に詰まる病気で、エコノミー症候群ともいわれる。血栓は下肢静脈でできたものが血流にのり肺に到達して起こしやすい