③-3(20問)解答

問題1 ダウン症候群の染色体異常は何番目の異常か、正しいのを1つ選べ。

A 5番のモノソミー
B 13番のトリソミー
C 18番のトリソミー
D 21番のトリソミー

解答:D

A✕ 5モノソミー(一本しかない)は猫なき症候群である

B✕ 13トリソミー症候群のことである

C✕ 18トリソミーはエドワーズ症候群のことである

D〇 ダウン症候群は、21番目の染色体のトリソミーによって発現する

                                   

問題2 血友病の遺伝形式はどれか。1つ選べ。

A X連鎖劣勢(潜性)遺伝
B X連鎖優性(顕性)遺伝
C 常染色体劣勢(潜性)遺伝
D 常染色体優勢(顕性)遺伝

解答:A

A〇 他にヂュシェンヌ型筋ジストロフィーや先天性外胚葉形成不全がある

B✕ 先天性色素失調症やVitD抵抗性くる病などがある

C✕ 大理石病や、低フォスファターゼ病、Papillon-Lefevre症候群などがある

D✕ 多数の疾患がここに含まれる

 

問題3 器官形成期に母体が感染することにより起こる胎芽病はどれか。1つ選べ。

A 麻疹
B 風疹
C 梅毒
D 血友病

解答:B

器官形成期=胎生3~8週=胎芽期

A✕ 生後にかかる

B〇 妊娠10週までに妊婦が風疹ウイルスに初感染すると、90%の胎児に様々な影響を及ぼす。先天性風疹症候群といわれ、心奇形、難聴、白内障の3大症状が見られる

B✕ 胎児病といわれ、妊娠9週以降の異常で起こる

D✕ 遺伝持病で、x連鎖劣勢遺伝によるものである

 

問題4 咀嚼障害を呈する疾患はどれか。2つ選べ。

A Addison病
B Parkinson病
C Alzheimer病
D Von Willebrand病

解答:B・C

A✕ 慢性副腎皮質機能低下症で、副腎皮質ホルモンの分泌低下により刺激ホルモンの分泌が増加し皮膚や粘膜が黒褐色に変化する

B〇 4大症状に不随意運動(静止時の振戦)、筋硬直(固縮)、寡動(動作緩慢)、姿勢反射障害がある

D✕ Von Willebrand因子が欠如した状態で出血傾向を示す

 

問題5 90歳男性。脳梗塞による摂食嚥下障害によって経口摂取を禁止されている。経口摂取の再開に当たり直接訓練を行うこととした。有効なのはどれか。2つ選べ。

A 仰臥位にする
B 横向き嚥下とする
C 箸を使って訓練する
D 水分にとろみをつける

解答:B・D

A✕ 仰臥位は誤嚥しやすい。座位またはファーラー位、片麻痺があるため側臥位も適切である

B〇 片則性の麻痺がある患者に対しては患測へ頸部回旋して嚥下させる

C✕ 片麻痺がある患者に箸の使用は困難であるため、手づかみ食べ訓練や食具の改良を行い食環境の改善支援を行う

D〇 水分は誤嚥しやすいため、とろみをつけることは適切である

 

問題6 85歳男性。認知症があり介護老人福祉施設に入居中である。食事観察中に激しくせき込み、苦悶の表情を呈した。適切な対応はどれか。1つ選べ。

A 経過観察
B 背部殴打
C 飲水の支持
D 追加嚥下の支持

解答:B

ACD✕ 激しくせき込み苦悶の表情を呈しているためこの行動は好ましくない

B〇 認知症患者であり自力で吐き出すことが困難な可能性も考えられるため、まずは背部殴打し誤嚥した食物を吐き出させることが重要である

 

問題7  ビスホスホネートを服用している患者の抜歯で留意すべきなのはどれか。1つ選べ。

A 出血傾向
B 知覚異常
C 顎骨壊死
D 骨性癒着

解答:C

A✕ 出血傾向は生じない

B✕ 口腔領域には当てはまらない

C〇 投与中の患者への歯科治療により顎骨壊死が発生する可能性が問題となっている

D✕ 骨性癒着は起きない

 

問題8 下顎乳前歯部用鉗子はどれか。1つ選べ。

A ア
B イ
C ウ
D エ

解答:C

A✕ 上顎乳前歯部用抜歯鉗子

B✕ 上顎乳臼歯部用抜歯鉗子

C〇 下顎乳前歯部用抜歯鉗子

D✕ 下顎乳臼歯用抜歯鉗子

 

問題9 歯肉の炎症の程度を炎症の広がりで評価するのはどれか。1つ選べ。

A BOP
B ICDAS
C PMA Index
D O’LearyのPCR

解答:C

A✕ プロービング時の出血による炎症の程度を評価する

B✕ 視診でう蝕や修復物を検出し数字のコードで分類する方法

C〇

D✕ 歯頚部付近の歯垢の有無を歯面別に判定し口腔清掃状態を評価する

 

問題10 上顎模型を咬合器に装着することを目的とされるのはどれか。1つ選べ。

A サベイング
B フェイスボウ
C パラトグラム
D ゴシックアーチ

解答:B

A✕ 模型上に義歯の①着脱方向の決定、②サベイライン(最大豊隆線)、③アンダーカット量の測定を行い鈎線の位置決定、を目的として行う

B〇 咬合採得後、咬合床を咬合器へ装着するために使用する

C✕ 全部床義歯で舌と口蓋の接触関係による構音状態を調べること

D✕ 水平的顎間関係記録の一つで下顎運動の診査をするもの

 

問題11 貧血のスクリーニング検査はどれか。2つ選べ。

A 白血球数
B C反応たんぱく質
C ヘモグロビン濃度
D 尿中クレアチニン

解答:A・C

A〇 白血球数(WBC)が低い時に再生不良性貧血が疑われる

B✕ 炎症によって増えるタンパク質で、炎症のスクリーニング検査として使われる

C〇 ヘモグロビンは赤血球中にある鉄を含む血色素で、体中に酸素を運ぶ役割をしている。貧血の検査に用いられ、低いと貧血が疑われる

D✕ 腎臓の働きをあらわす重要な数値を計算するためにも用いられる

 

問題12 低張性脱水を示唆する初見はどれか。1つ選べ。

A 頻脈
B 血圧上昇
C 手掌多汗
D 両下肢の浮腫

解答:A

A〇 細胞外液量の減少を補うために頻脈になる

B✕ 脱水により血圧は低下する

C✕ 脱水となると発汗は減少する

D✕ 下肢の浮腫は水分の貯留を示す。脱水では行わない

 

問題13 Minimal Intervention(MI)に基づいたう蝕のマネージメントで推奨されているのはどれか。2つ選べ。

A 予防拡大
B 歯髄保護
C 補修修復
D 再石灰化処置

解答:C・D

A✕ 二次齲蝕防止策である

B✕ MIの基本原則に含まれない

C〇 旧修復物を完全に除去する再修復と比較して低侵襲である

D〇 初期齲蝕への対応として、積極的な再石灰化促進は切削介入前に重要な段階である

 

問題14 レジンコーティング法を用いたレジンインレー窩洞の仮封に用いられるのはどれか。2つ選べ。

A ストッピング
B 水硬性セメント
C グラスアイオノマーセメント
D 酸化亜鉛ユージノールセメント

解答:A・B

AB〇

C✕ 仮封材としては強度が強すぎて撤去が困難である

D✕ レジンに対する重合阻害をもたらすため不適切である

 

問題15 う蝕検知液で正しいのはどれか。2つ選べ。

A 10秒間染色し水洗後に判定する
B エナメル質齲蝕の診断に有効である
C う蝕象牙質第二層の透明層は赤染する
D アシッドレッドのプロピレングリコール液を用いる

解答:A・D

A〇

B✕ エナメル質齲蝕の判定には使用しない

C✕ う蝕象牙質の第一層(多菌層、寡菌層、先駆菌層)を染色するもので、第二層は染色しない

D〇

 

問題16 ニッケルチタンロータリーファイルがステンレススチール製手用ファイルよりも優れているのはどれか。1つ選べ。

A 切削効率が高い
B スミヤ層が形成されない
C レッジの修正が容易である
D イスムスの拡大が容易である

解答:A

A〇 低速で連続的に回転運動させることにより効果的に切削できるようにしている

B✕ スミヤ層とは根管壁に堆積した切削編の層で、どちらを使用してもスミヤ層は生じる

C✕ レッジとは根管壁に生じた段差(棚)で、レッジを修正するのにはプレカーブを付与したステンレススチールファイルを用いるのがよい

D✕ イスムスとは単一歯根内に存在する根管と根管を繋ぐ狭小な連結部で、ニッケルチタンロータリーファイルだからと言ってイスムスの拡大が容易になるわけではない

 

問題17 齲窩が形成されていない咬合面齲蝕への検出法で感度の最も高いのはどれか 。1つ選べ。

A 視診
B レーザー蛍光法
C 視診と探針の使用
D 視診と咬翼法エックス線写真の使用

解答:B

A✕ 術者の主観に左右されるため安定感がない

B〇 う蝕の進行度が数値で示され検出感度が高く客観的である

C✕ 初期齲蝕の検出には困難である

D✕ 咬翼法は隣接面齲蝕への感度の高い方法である

 

問題18 ニッケルチタン合金が根管用ファイルに使用される最大の理由はどれか。1つ選べ。

A 耐酸性
B 超弾性
C 形状記憶性
D 生体親和性

解答:B

A✕ 耐酸性があるが最大の利点にはならない

B〇 彎曲根管に非常に有利であるというのが最大の理由であるである

C✕ 形状記憶性はあるが、根管用ファイルとして使用する最大の理由とはならない

D✕ ニッケルが含有されているため生体親和性が最大の理由とはならない

 

問題19 直接覆髄に用いるのはどれか。1つ選べ。

A EBAセメント
B MTAセメント
C グラスアイオノマーセメント
D タンニン・フッ化物配合ポリカルボキシレートセメント

解答:B

A✕ 逆根管充填などに用いられる

B〇

C✕ 修復や合着、裏装などに用いられる

D✕ 暫間的間接覆髄法に用いられる

 

問題20 慢性増殖性歯髄炎の特徴はどれか 。1つ選べ。

A 潰瘍形成
B 膿瘍形成
C 肉芽組織形成
D 第3象牙質形成

解答:C

A✕ 慢性潰瘍性歯髄炎で見られる

B✕ 急性化膿性歯髄炎で見られる

C〇 露髄部からポリープ状の肉芽組織が見られる

D✕ 修復象牙質は見られない