③-1(20問)解答

問題1 88歳男性。家族から口腔管理を依頼された。1か月前から施設に入居して全介助であるが会話はできる。初診時の義歯の写真を別に示す。最初に行う対応はどれか。2つ選べ。

A 義歯の新製
B 義歯のリベース
C 口腔清掃の実地
D 義歯取り扱いの指導

解答:C・D

A✕ 義歯にデンチャープラークはたくさん付着しているが義歯自体に問題は見られないため新製を行う必要はまだない

B✕ 適合状態を見て不適合であるならリベースを行う

C〇義歯にデンチャープラークが見られ、口腔内も不潔である可能性が高いため口腔清掃を実地する必要がある

D〇 デンチャープラークが義歯にみられるため患者と介助者に行う必要がある

                                   

問題2 歯科衛生士の業務で間違いはどれか。1つ選べ。

A インレーの装着
B 歯周組織検査や歯周初期治療
C 歯科医師が行う治療のサポート
D 歯磨き指導などのアドバイスや歯石除去

解答:A

A〇 絶対的歯科医行為 歯科衛生士の業務ではない

B✕ 歯科衛生士法の診療補助にあたる

C✕ 歯科衛生士法の診療補助にあたる

D✕ 歯科衛生士法の予防処置にあたる

 

問題3 セルフエッチングプライマーに含まれるのはどれか。2つ選べ。

A 水
B 接着性モノマー
C カンファーキノン
D 過酸化ベンゾイル

解答:A・B

A〇

B〇

C✕ 光重合型レジンの重合開始剤である

D✕ 化学重合型レジンの重合開始剤である

 

問題4 歯科用ユニットのエアコンプレッサーで正しいのはどれか。2つ選べ。

A 作動音は大きい
B 診療開始後に電源を入れる
C 使用前に水抜きバルブを開いておく
D スリーウェイシリンジから噴出する圧搾空気を提供する

解答:A・D

A〇

B✕ 診療開始前に電源を入れて、診療終了後には電源を切るのが望ましい

C✕ 使用後、空気タンク内の水分を抜くために水抜きバルブを開いておく

D〇 エアコンプレッサーは空気を圧縮してためて排出することによりエアタービンハンドピースの動力源やスリーウェイシリンジから噴出する圧搾空気を提供している機器である

 

問題5 歯科診療所の安全管理体制の確保を定めている法律はどれか。1つ選べ。

A 医師法
B 医療法
C 歯科医師法
D 歯科衛生士法

解答:B

B〇 また、歯科診療所の管理者は歯科医師のみが担える

 

問題6 スタンダードプレコーションの予防対象に入らないのはどれか。1つ選べ。

A 汗
B 涙
C 粘膜
D    母乳

解答:A

 標準予防策(スタンダードプレコーション)とは、すべての人は伝播する病原体を保有していると考え、患者および周囲の環境に接触する前後には手指衛生を行い、血液・体液・粘膜などに曝露するおそれのあるときは個人防護具を用いることである。

A〇 汗以外の体液(唾液、鼻汁、喀痰、尿、便、腹水、胸水、涙、母乳など)はスタンダードプレコーションの対象である

 

問題7  芽胞を含むすべての微生物を完全に除去することを何というか。1つ選べ。

A 洗浄
B 消毒
C 滅菌
D 静菌

解答:C

A✕ 対象物からあらゆる異物(汚物、有機物など)を物理的に除去すること

B✕ 対象物から芽胞を除くすべての、または多くの病原体を殺滅すること

C〇

D✕ 殺菌に相反する概念。菌を殺して減らすのではなく、菌の発育・増殖を抑制して菌を減らすこと

 

問題8 アルコール製剤による手指消毒の手順で最後に行うのはどこか。1つ選べ。

A 手掌
B 手首
C 拇指
D 手指間

解答:B

手の掌→指先・爪の間→手の甲→手指間→拇指→手首

B〇

 

問題9 脳卒中患者の開口誘導で、Kポイント圧迫法を行うこととなった。圧迫の場所で正しいのはどれか。1つ選べ。

A 口蓋弓
B 外塞翼突筋起始部
C 耳下腺開口部周囲
D レトロモラーパッド後方内側

解答:D

A✕ アイスマッサージで擦る場所である。嚥下反射を誘発させる目的で行われる

B✕ 筋の強張りによる顎関節障などの時にマッサージで筋の緊張を和らげる目的で行ったりする

C✕ ここを刺激することにより唾液の分泌を促す

D〇 臼後三角(臼後結節・レトロモラーパッド)最後部のやや後方内側を圧迫することによって嚥下反射を誘発したり、開口を促したりできる

 

問題10 知的障害者に対する患者指導で注意すべきことはどれか。2つ選べ。

A 抽象的な表現を使う
B 患者の実年齢にあった態度で接する
C 理解が得られるように繰り返し説明する
D 保護者に対しても患者の実年齢に応じた言葉で説明する

解答:B・C

A✕ できるだけ具体的に、絵や模型なども使用し説明するのがよい

B〇

C〇

D✕ 保護者や介助者に対して精神年齢に応じた言葉遣いをする必要はない

 

問題11 歯槽骨のエックス線写真撮影で適しているのはどれか。2つ選べ。

A 咬合法
B 咬翼法
C 平行法
D 二等分法

解答:B・C

A✕ 顎骨の広範囲にわたる病変や、顎下腺唾石などに用いられる

B〇 翼(バイトウィング)付きフィルムの翼部分を患者が噛んで保持する方法

C〇 歯軸と平行にフィルムを位置づけする方法

D✕ 歯軸とフィルムのなす角が二等分線に垂直にエックス線を入射する方法

 

問題12 歯科用デジタルエックス線撮影装置について正しいのはどれか。2つ選べ。

A 画質は劣化する
B 画像処理ができる
C 画像はフィルムに直接出力する
D 画像保存スペースを減少できる

解答:B・D

A✕ デジタルデータなので劣化しない

B〇 黒化度、コントラストなどを変えれる

C✕ データーはコンピューターに記憶されそのデーターをフィルムにプリントされる

D〇 フィルムと違いデータなので様々な記憶媒体に保存できるためそのスペースは少なくて済む

 

問題13 抜歯中に患者が徐脈、血圧低下及び顔面蒼白をきたした。最初に行う対応はどれか。1つ選べ。

A 胸骨圧迫
B 静脈路確保
C 意識と呼吸の確認
D アドレナリンの投与

解答:C

徐脈、血圧低下から血管迷走神経反射であり、その初期対応の設問である

A✕ 反応、呼吸、脈拍のない場合に行う処置である

B✕ 必要があれば行うが、最初に行う対応ではない

C〇 一次救命処置の手順では最初に呼吸、脈、意識の確認を行う

D✕ 心停止やアナフィラキシーに対して行う

 

問題14 バイタルサインで正常範囲はどれか。2つ選べ。

A 呼吸                   ―15回/分
B 脈拍                   ―95回/分
C 血圧                   ―150mmHg
D 体温                   ―35.8°

解答:A・B

A〇 正常値は14~19回/分

B〇 正常値は60~100回/分

C✕ 最高血圧が140 mmHg未満、最低血圧が90mmHg未満

D✕ 正常値は36~37°ぐらい

 

問題15 一次救命処置の内容で正しいのはどれか。1つ選べ。

A まず胸骨圧迫を行う
B 胸骨圧迫は胸骨の下半分にする
C AED電極部位は濡らしてから張る
D 心電図解析後、電気ショックが必要ないと出たら胸骨圧迫はやめる

解答:B

A✕ まず安全確認から反応の有無を見て119,AEDの手配後気道確保から呼吸脈拍を確認する

B〇

C✕ 濡れた患者の体を拭いてから電極を装着する

D✕ 普段道理の呼吸やしぐさが認められるまでは救急隊に引き継ぐまで胸骨圧迫を行う

 

問題16 誤飲した場合、異物の存在部位として考えられるのはどれか。2つ選べ。

A 胃
B 喉頭
C 気管
D 食道

解答:A・D

A〇 誤飲した場合通常異物は便とともに排出される

B✕ 誤嚥した場合喉頭から気管をとおり気管支に行く

C✕ 誤嚥した場合は胸部エックス線写真で調べる

D〇 鋭利なものを誤飲した場合は摘出しなければならないこともある

 

問題17 歯髄鎮静作用のある仮着材はどれか。1つ選べ。

A リン酸亜鉛セメント
B 接着性レジンセメント
C グラスアイオノマーセメント
D 酸化亜鉛ユージノールセメント

解答:D

A✕ 合着材として使われ、歯髄刺激性が大きい

B✕ 全処理を行うことで歯質・金属・陶材などに強力な接着性を有する。歯髄刺激性は小さい

C✕ 歯質接着性があり合着に使われる。歯髄刺激性は小さい

D〇 仮着に使われ、歯髄鎮静作用がある

 

問題18 従来型グラスアイオノマーセメントで正しいのはどれか。2つ選べ。

A フッ素徐放性がある
B 光照射によってすぐ硬化する
C 酸処理によって接着性が上がる
D 水に触れると白濁し硬化不良を起こす

解答:A・D

A〇 粉の成分にフッ化カルシウムが入っているため

B✕ 光照射を使うのはレジン添加型グラスアイオノマーセメントや接着性レジンセメントである

C✕ 酸処理によって接着性が上がるのはレジン添加型グラスアイオノマーセメントや接着性レジンセメントである

D〇 感水をおこす

 

問題19 消毒薬液への浸漬による寸法変化が少ない印象材はどれか。2つ選べ。

A 寒天
B シリコーンゴム
C ポリエーテルゴム
D モデリングコンパウンド

解答:B・D

A✕ 吸水により膨張し寸法が変化する

B〇 疎水性印象材であるため、吸水を起こしにくく寸法変化が生じにくい

C✕ 疎水性印象材であるが吸水性を有し吸水膨張を起こす

D〇 被弾性の疎水性印象材で吸水性を有しない

 

問題20 シリコーンゴム印象材で正しいのはどれか。1つ選べ。

A 口腔内からの撤去は一気に行う 
B 水の影響を受けやすく膨張しやすい
C 無歯顎の精密印象には使用できない
D レジントレーには接着材を塗布する

解答:D

A✕ アルジネート印象材や寒天印象材は変形を防ぐために一気に撤去しなければならない

B✕ シリコーンゴム印象材は疎水性で水の影響を受けず膨張もしない

C✕ 無歯顎、有歯額ともに精密印象に使用される

D〇 レジンとの接着性がないためレジントレーの場合トレーに接着剤を塗布する