③-2(20問)解答

問題1 摂食嚥下の5期モデルで、認知機能の低下により主に障害される期はどれか。1つ選べ。

A 第1期
B 第2期
C 第3期
D 第4期

解答:A

A〇 先行期(認知期)ともいわれ、認知機能の低下によって障害される時期である

B✕ 準備期で、咀嚼を行う時期である

C✕ 口腔期で、食塊を舌により咽頭に送り出す時期である

D✕ 咽頭期で、食塊が口峡を通過してから嚥下反射により食道入口部を通過するまでの時期である

                                   

問題2 NSTにおける歯科衛生士の役割はどれか。2つ選べ。

A 摂食機能訓練
B 静脈・経腸栄養療法
C 口腔衛生状態を観察・評価
D 生命維持管理装置の保守点検

解答:A・C

A〇

B✕ 薬剤師の役割である

C〇

D✕ 臨床工学技士の役割である

 

問題3 乳歯模型上で確認できるのはどれか。2つ選べ。

A 霊長空隙
B 歯冠歯根比
C ターミナルプレーン
D リーウェイスペース

解答:A・C

A〇 乳歯列完成期に上顎BC間・下顎CD間に見られる空隙である

B✕ 歯槽骨頂から、「歯冠方向への長さ」と「歯根方向への長さ」の比率で、模型からは歯根方向への長さが測れない

C〇 上顎の第二乳臼歯の遠心面を基準とした下顎の第二乳臼歯の遠心面の位置関係のことである

D✕ 乳歯側方歯の歯冠近遠心幅径の総和と永久歯側方歯の歯冠近遠心幅径の総和との差。(C+D+E)-(3+4+5)

 

問題4 5歳で分化する情動はどれか 。1つ選べ。

A 恐怖
B 不快
C 嫉妬心
D 羞恥心

解答:D

A✕ 6か月ごろ発言する

B✕ 3か月ごろ発言する

C✕ 1歳6か月ごろに発現する

D〇

 

問題5 嚥下機能に関する間接訓練で正しいのはどれか。2つ選べ。

A 咳嗽訓練
B 筋機能訓練
C シャキア訓練
D 胸郭可動域訓練

解答:B・C

A✕ 呼吸機能に関する間接訓練である

B〇

C〇

D✕ 呼吸機能に関する間接訓練である

 

問題6 生後一か月の唇顎口蓋裂の乳児が今後まず注意すべきことはどれか。2つ選べ。

A 開口障害
B 構音障害
C 審美障害
D 哺乳障害

解答:C・D

A✕ 開口障害は唇顎口蓋裂ではあまり気にしなくてよい

B✕ 唇顎口蓋裂を持つ場合構音障害は気にすべきであるが、生後一か月の乳児がまず注意すべきことではない

C〇

D〇

 

問題7  5歳男児、親と一緒に来院した。下顎の前歯に疼痛があると訴えた。検査の結果、保存不可能とされ抜歯されることとなった。親御さんから審美的な不安があるとの相談があった。適切な装置はどれか。1つ選べ。

A 可撤式保隙装置
B リンガルアーチ
C バンドループ保隙装置
D ナンスのホールディングアーチ

解答:A

A〇 審美性、構音獲得、咬合改善などに使用できる。適応時期はⅡA~ⅢA

B✕ 保隙装置としては大臼歯の近心移動防止として使用される。適応時期はⅢA~ⅢB

C✕ 片側D欠損及びⅢA以降の片側E欠損が適応となる。適応時期はⅡA~ⅢA

D✕ 上顎のみに使用できる保隙装置である。適応時期はⅢA~ⅢB

 

問題8 高齢者の病態の特徴で正しいのはどれか。2つ選べ。

A 個人差が少ない
B 症状が定型的である
C 浮腫が起こりやすい
D 症状が疾患重症度と解離しやすい

解答:C・D

A✕ 個人間において同じ病気でも重症度が変わりやすい

B✕ 同じ病気でも症状が個人によって非定型的でわかりにくい

C〇 加齢による肝機能の低下により血清アルブミン濃度が減少するため

D〇 軽い疾患でも表に出てくる症状が重くなることが多々ある

 

問題9 観察による認知機能の評価法はどれか。2つ選べ。

A CDR(Clinical Dementia Rating)
B FAST(Functional Assessment Staging )
C MMSE(Mini-Mental State Examination)
D HDS-R(改訂長谷川式簡易知能評価スケール)

解答:A・B

A〇 観察法認知機能評価である

B〇 観察法認知機能評価である

C✕ 質問紙法認知機能評価である

D✕ 質問紙法認知機能評価である

 

問題10 日常生活自立度で準寝たきりと判定されるのはどれか。1つ選べ。

A ランクA
B ランクB
C ランクC
D ランクJ

解答:A

A〇 準寝たきりと判定され、屋内での生活は概ね自立しているが、介助なしには外出しない、とされる

B✕ 寝たきりと判定され、屋内での生活は何らかの介助を要し、日中もベッド上での生活が主体であるが、座位を保つ、とされる

C✕ 寝たきりと判定され、日中ベッド上で過ごし、排泄、食事、着替において介助を要する、とされる

D✕ 生活自立と判定され、何らかの障害等を有するが、日常生活はほぼ自立しており独力で外出する、とされる

 

問題11 実際に行われているADLを評価する方法はどれか。1つ選べ。

A FAST
B FIM
C GDS
D SGA

解答:B

A✕ 観察法認知機能評価法で、Alzheimer病の病気分類に用いる

B〇 機能的自立度評価表で、患者や利用者の日常生活動作(ADL)の介護量を測定することができる

C✕ 老年期うつ病評価尺度である

D✕ 主観的包括的評価法で、栄養スクリーニング検査である

 

問題12 60歳以上の患者に特徴的な齲蝕はどれか。1つ選べ。

A 隣接面齲蝕
B 歯頚部齲蝕
C 歯根面齲蝕
D 小窩裂溝齲蝕

解答:C

ABD✕ 成人期のう蝕として多い部位の3つである

C〇 60歳以上は老年期ということで老年期に多いう蝕は歯根面齲蝕となる

 

問題13 介護保険施設におけるミールラウンドで正しいのはどれか。2つ選べ。

A 味覚を評価する
B 嚥下機能を評価する
C 経管栄養の適否を評価する
D 多職種による適切な支援方法を模索する

解答:B・D

ミールラウンドとは、多職種による食事の観察(ミールラウンド)やカンファレンスなどの取り組みのプロセスおよび咀嚼能力などの口腔機能を踏まえた経口維持のための支援を評価するもの、である

BD〇

 

問題14 認知症の現状で正しいのはどれか 。1つ選べ。

A 口腔ケアの自立度は維持される
B 患者の大部分は施設入院している
C 要介護となる原因疾患の第一位である
D 患者数はここ数年はほぼ横ばいである

解答:C

A✕ 認知症では口腔衛生観念の喪失により自立度は低下する

B✕ 居宅が最も多く次いで介護施設、医療機関となっている

C〇 第一位が認知症で次いで脳血管疾患、高齢による衰弱となる

D✕ 増加傾向にある

 

問題15 摂食嚥下障害で咽頭期に起因する症状はどれか 。1つ選べ。

A むせる
B 咀嚼に時間がかかる
C 口から食物がこぼれる
D 食渣が口腔前庭に停滞する

解答:A

A〇 咽頭期における気管の入り口を防ぐ作用が不完全で、気管に迷入した食物に対する反射である

B✕ 咀嚼障害は準備期に起因する

C✕ 口唇閉鎖不全は準備期や口腔期に起因する

D✕ 食物残渣の停滞は口腔期に起因する

 

問題16 舌、口唇及び下顎の制御不可能な不随意運動、と定義されるのはどれか。1つ選べ。

A 拘縮
B フレイル
C サルコペニア
D オーラルジスキネジア

解答:D

A✕ 強い持続性の収縮が起こる状態

B✕ 加齢に伴い身体の予備能力が低下し、健康障害を起こしやすくなった状態。いわゆる虚弱状態

C✕ 筋肉量が減少し、筋力や身体機能が低下している状態

D 〇

 

問題17 歯の異常と好発部位で正しいのはどれか小児の薬容量の算定で年齢を用いるのはどれか 。1つ選べ。

A Augusbergerの式
B Clarkの式
C Crafordの式
D Von Harnackの換算表

解答:A

A〇

B✕ 体重から算出する

C✕ 体表面積から算出する

D✕ 体表面積に近似した方法で算出し年齢でその比を決定する

 

問題18 80歳男性。脳梗塞で片側がマヒしている。「アー」と発音させたところ。口蓋垂が健側に引かれた。この検査から判断して麻痺している可能性が高い神経はどれか。2つ選べ。

A 顔面神経
B 舌咽神経
C 迷走神経
D 舌下神経

解答:B・C

A✕ 顔面表情筋のほか、涙腺、舌下線、顎下腺の分泌、味覚などを支配する神経である

B〇 舌後方1/3の味覚と感覚、咽頭の感覚や運動を司る神経である 

C〇 咽頭の運動や感覚を司る神経である

D✕ 舌筋を支配する神経である

 

問題19 デュシェンヌ型筋ジストロフィーについて口腔内の特徴で正しいのはどれか 。1つ選べ。

A 過剰歯
B 舌肥大
C 歯根吸収
D 歯列内狭窄

解答:B

デュシェンヌ型筋ジストロフィーは重症型で、歩行困難、呼吸不全、心筋障害、舌仮性肥大による巨舌などが見られる

B〇 

 

問題20 加齢による鼻咽腔閉鎖機能不全に有効なのはどれか 。1つ選べ。

A 舌抵抗訓練
B シャキア法
C プッシング訓練
D ブローイング訓練

解答:D

A✕ 舌背挙上を強化する筋機能訓練である

B✕ 舌骨上筋群を強化し、食道入口部の開大を改善させる筋機能訓練である

C✕ 声帯の内転を強化する声門閉鎖訓練である

D〇 鼻咽腔閉鎖機能不全に対する呼吸訓練である