③-4(20問)解答

問題1 48歳男性。上顎中切歯の歯肉退縮を認め、歯周ポケットの深さを測定した。臨床的アタッチメントレベルを知るために次に行うのはどれか。1つ選べ。

A エックス線撮影 
B 付着歯肉幅の測定
C 辺縁歯肉の位置の測定 
D ボーンサウンディング 

解答:C

A✕ 歯槽骨の吸収の程度は判別できるがアタッチメントレベルとは関係ない

B✕ 付着歯肉幅でアタッチメントレベルはわからない

C〇 セメントエナメル境(CEJ)から辺縁歯肉までの距離を歯肉退縮量をすると、アタッチメントレベル=ポケット深さ+歯肉退縮量、となるため、CEJから辺縁歯肉の位置の測定を行うことで知ることができる

D✕ 歯槽骨吸収の程度は判別できる

                                   

問題2 歯肉増殖の誘因となる薬物はどれか。2つ選べ 。

A  鎮痛薬
B 利尿薬
C 免疫抑制薬 
D 抗てんかん薬

解答:C・D

C〇 シクロスポリンである

D〇 フェニトインである

 

問題3 高齢者の口角びらんに関与するのはどれか 。1つ選べ。

A 慢性耳下腺炎
B 口腔カンジタ症
C ヘルパンギーナ
D 全身性エリテマトーデス 

解答:B

A✕ シェーグレンの1症状として見られる

B〇

C✕ エンテロウイルスが原因で、突然の高熱、口腔内の水疱や発赤が起こる

D✕ 自己免疫疾患である

 

問題4 歯周病のリスクファクターで是正可能なのはどれか。2つ選べ 。

A 喫煙
B 舌癌
C 遺伝子多型 
D デンタルプラーク 

解答:A・D

A〇 歯周病の環境因子で是正可能である

B✕ リスクファクターとは言えない

C✕ リスクファクターの可能性はあるが是正可能とは言えない

D〇 歯周病の細菌であり是正可能である

 

問題5 歯周病を憎悪させる宿主因子はどれか。2つ選べ 。

A 喫煙
B 歯石
C 食片圧入
D ストレス

解答:B・C

A✕ 環境因子である

B〇

C〇

D✕ 環境因子である

 

問題6 歯周基本治療に含まれるのはどれか 。1つ選べ。

A 暫間固定
B 新付着の獲得
C 口腔前庭の拡張
D 歯槽骨形態の修正

解答:A

A〇 歯周基本治療に含まれる

B✕ 歯周組織再生療法で行われるもので、歯周外科治療の一つである

C✕ 歯周外科手術の一つである

D✕ 歯周外科手術の一つである

 

問題7  歯周ポケット内への局所薬物配送システム(LDDS)の利点はどれか。2つ選べ 。

A 薬剤の減量
B 副作用の軽減
C 歯周ポケットの無菌化 
D プラーク増加因子の除去

解答:A・B

A〇 局所応用のため全身応用と比べ薬剤量が少なく済む

B〇 全身投与に比べ副作用が少ない

C✕ グラン陰性嫌気性菌の減少を狙っているが無菌化することはできない

D✕ プラーク増加因子の除去は歯周基本治療の目的で、LDDSの利点ではない

 

問題8 全部床義歯作成における顎間関係記録で咬合堤の調整に用いるのはどれか 。1つ選べ。

A シートワックス 
B パラフィンワックス 
C スティッキーワックス
D ユーティリティーワックス

解答:B

A✕ 義歯制作時のリリーフやトレーのスペーサーに用いられる

B〇 咬合採得やろう義歯で用いられる

C✕ 模型と咬合器付着用石膏の固定などに用いる

D✕ ボクシング時のビーディングや印象用トレー辺縁部の修正などに用いる

 

問題9 構音時の舌接触状態を調べるのはどれか 。1つ選べ。

A パントグラフ法 
B パラトグラム法
C チェックバイト法
D 機能的ワックスバイト法

解答:B

A✕ 下顎運動の三次元的測定装置である

B〇 構音時の舌の口蓋部への接触状態を調べる方法である

C✕ 上顎歯列に対する下顎歯列の位置関係の記録のことである

D✕ 機能的(ファンクショナル)ワックスバイト法とは咬合に早期接触や咬頭干渉がある場合に水平的に理想的な咬合位を見つけ出すために行う方法である

 

問題10 2ステップセルフエッチィングシステムを用いた接着処理でプライマーを塗布した。次に行うのはどれか 。1つ選べ。

A 水洗
B 光照射
C エアブロー 
D プロットドライ

解答:C

2ステップの基本操作は

1セルフエッティングプライマーの塗布

2エアブロー・乾燥

3ボンディング材の塗布

4エアブロー・光照射

である

C〇

 

問題11 二重印象法(ダブルミックス印象法)に使用するのはどれか 。1つ選べ。

A 寒天印象材 
B アルジネート印象材
C シリコーンゴム印象材
D ポリエーテルゴム印象材

解答:C

AB✕ どちらも単一印象法で用いられるが、両者を同時に用いる寒天・アルジネート連合印象法で用いられることもある

C〇 パテタイプとインジェクションタイプなどの流動性の異なる2つのタイプのシリコーンゴム印象材を用いる

D✕ 単一印象法で用いる

 

問題12 全部床義歯と部分床義歯を比較した場合に、部分床義歯にのみ見られる構成要素はどれか。2つ選べ 。

A 人工歯
B 連結子
C 義歯床
D 支台装置

解答:B・D

A✕ 両方にみられる

B〇 部分床義歯の義歯床同士をを繋ぐ役割を果たしている

C✕ 両方にみられる

D〇 支台装置は,局部床義歯を支台歯に連結する装置であり,支持,把持,維持の役割を果たす

 

問題13 義歯の機械的刺激によって起こるのはどれか。2つ選べ 。

A 誤嚥性肺炎
B 義歯性口内炎 
C 義歯性線維腫
D フラビーガム 

解答:C・D

A✕ デンタルプラークの付着により起こる

B✕ 義歯の清掃不良によるカンジタなどが関与する

C〇 機械的慢性刺激が原因といわれている

D〇 長年義歯の使用による臼歯の咬耗によっておこる前歯部の突き上げが原因となる

 

問題14 義歯制作時におけるチェアサイドで行われるのはどれか 。1つ選べ。

A 重合
B 前処置
C サベイング
D 作業用模型製作

解答:B

A✕ ラボ(技工室)で行われる

B〇 前処置には、患者教育をはじめ、外科的処置、保存的処置、矯正処置などを行う「非補綴的処置(他科的前処置)」と、咬合の修正、支台歯の形態修正、使用中の義歯の調整を行う「補綴的前処置」がある

C✕ 技工室で行われる

D✕ 作業用模型のための精密印象はチェアサイドで行われるが模型製作は技工室で行われる

 

問題15 CAD/CAMについて正しいのはどれか。2つ選べ 。

A 複製が可能である 
B 鋳造による変形がない 
C 金属にしか使用できない 
D ブリッジの症例の時に平行測定は不要である

解答:A・B

A〇 デジタル処理のため複製が可能である

B〇 セラミックブロックにミリング(削りだし)をするため鋳造収縮は起こらない

C✕ ジルコニアやアルミナなどのセラミックブロックにも用いられる

D✕ 平行性を得られなければブリッジなどは作成はできても口腔内への装着不可能である

 

問題16 無歯顎者の概形印象に適するのはどれか。2つ選べ 。

A 印象用石膏
B アルジネート印象材
C モデリングコンパウンド 
D ポリサルファイドゴム印象材

解答:B・C

A✕ 無歯顎の精密印象に適するが概形印象には用いられない

B〇

C〇 モデリングコンパウンドには、概形印象採得用印象材と、個人トレーの周囲に巻いて筋圧形成する材料としての2通りの使い方がある

D✕ 精密印象に用いられる。最近はあまり使われない印象材でもある

 

問題17 唇顎口蓋裂の患者において生後一か月以内に行われるのはどれか 。1つ選べ。

A Hotz床
B 口唇形成術 
C 口蓋形成術
D スピーチエイド

解答:A

A〇 生後1~2周で印象採得し生後一か月以内に装着する

B✕ 3~6か月くらいくらいに行われる

C✕ 1~2歳児に行われる

D✕ 4~6歳くらいの時に鼻咽腔機能不全がある場合に装着される

 

問題18 嘔吐反射が強い患者の上顎歯列をアルジネート印象採得するときの適切な対応はどれか。2つ選べ。

A 舌を突出させる 
B 鼻呼吸をさせる 
C 頭部を前傾させる
D 印象材を柔らかく練和する

解答:B・C

A✕ 舌を突出させると口腔から咽頭にかけてスペースが生じ印象材が流れ込むスペースとなりやすいためよくない

B〇 口呼吸は嘔吐の原因となるためゆっくり鼻呼吸させる

C〇 頭部を前傾させ下顎を引いた状態にすると嘔吐反射防止させることができる。後傾させると印象材が流れ込みやすくなり嘔吐反射の原因となる

D✕ 柔らかすぎるとトレーから溢出した印象材が咽頭部に流れ込みやすくなり嘔吐反射の原因となる

 

問題19 老化に伴って低下するのはどれか 。1つ選べ。

A 食後血糖
B 収縮期血圧
C 末梢血管抵抗
D 動脈圧受容器反射機能

解答:D

A✕ 老化に伴ってインスリンの分泌量が低下するため食後血糖は増加する

B✕ 収縮期血圧は増加する

C✕ 末梢血管抵抗は増加する

D〇 動脈圧受容器反射機能は低下する

 

問題20  ガマ腫(ラヌーラ)にみられる触診所見で正しいのはどれか。1つ選べ。

A 波動
B 圧縮性
C 捻髪音 
D 羊皮紙様感

解答:A

A〇 口底に唾液が貯留したもので組織中の液体の貯留は波動として蝕知される

B✕ 海綿状血管腫で見られる

C✕ 皮下気腫で見られる腫脹部を圧迫すると組織内の気泡からプチプチ音が発せられる

D✕ 薄くなった骨を圧迫するとペコペコとなる。含歯性嚢胞やエナメル上皮種で見られる