②-1(20問)解答

問題1 G. V. Blackの分類で、「前歯の隣接面窩洞で切縁隅角を含まない」のはどれか。1つ選べ。

A I級
B II 級
C III 級
D IV 級

解答:C

A✕ 小窩裂孔窩洞で臼歯の咬合面、臼歯の頬側および舌側における咬合面2/3、前歯舌面の小窩に限局されるもの

B✕ 臼歯の隣接面を含む窩洞

C〇 前歯の隣接面窩洞で切縁隅角を含まない窩洞

D✕ 前歯の隣接面窩洞で切縁隅角を含む

                                   

問題2 歯髄疾患で、冷刺激で疼痛が起こるのはどれか。2つ選べ。

A 歯髄充血
B 急性単純性歯髄炎
C 急性化膿性歯髄炎
D 慢性増殖性歯髄炎

解答:A・B

A〇

B〇 

C✕ 拍動性の自発痛、夜間痛を訴え、痛みの定位が悪く患歯の明示が困難なことが多い。温刺激に反応し、冷刺激により緩解

D✕ 症状はほとんどなく、食片圧入などによって痛みが生じる

 

問題3 急性全部性化膿性歯髄炎で認められるのはどれか。2つ選べ。

A 打診痛
B 拍動性自発痛
C 電気診での閾値低下
D 温熱刺激での疼痛緩解

解答:A・B

A〇 全部性の歯髄炎は根部歯髄まで炎症が波及したものであり打診痛が見られる

B〇

C✕ 閾値上昇がみられる

D✕ 化膿性炎では温熱刺激により疼痛は増悪する

 

問題4 歯髄鎮痛消炎療法に用いるのはどれか。2つ選べ。

A ポピドンヨード
B 水酸化カルシウム
C フェノールカンフル
D 酸化亜鉛ユージノール

解答:C・D

A✕ 含嗽に用いられる

B✕ 間接覆髄剤に用いられる

C〇

D〇

 

問題5 修復処置時に使用されるウェッジの使用目的はどれか。2つ選べ。

A 歯間分離
B 隔壁の固定
C 修復物の賦形
D 遊離エナメル質の保護

解答:A・B

A〇

B〇

C✕ 修復物に形態を付与するのはマトリックスの役目である

D✕ ウェッジ(くさび)の使用の目的とは無関係である

 

問題6 歯周病の環境要因はどれか。2つ選べ。

A 喫煙
B 歯垢
C 微生物
D ストレス

解答:A・D

A〇

B✕ 病原要因である

C✕ 病原要因である

D〇

 

問題7  フラップ手術中、歯槽骨の鋭縁部の歯槽骨整形に用いるのはどれか。2つ選べ。

A ラウンドバー
B カークランドメス
C シュガーマンファイル
D カーボランダムポイント

解答:A・C

A〇

B✕ 歯肉の石灰に用いられる

C〇

D✕ 歯の形態修正や咬合調整に用いられる

 

問題8 55歳男性。歯肉腫脹を主訴として来院した。検査の結果、慢性歯周炎と診断され、歯周基本治療後に歯周組織再生療法が行われることとした。歯周組織再生治療剤塗布後に行われるのはどれか。1つ選べ。

A SRP
B 縫合
C 歯槽骨整形
D 歯肉弁の剥離

解答:B

浸潤麻酔→歯肉溝内切開→歯肉弁の剥離→肉芽組織の剥離→SRP→歯槽骨整形→歯周組織再生治療剤の塗布→縫合

B〇

 

問題9 セメント―エナメル境からポケット底部までは6㎜、セメント―エナメル境から歯槽骨頂までは4㎜である。歯周炎部位の治療として適切なのはどれか。1つ選べ。

A 歯肉切除術
B フラップ手術
C 新付着術(ENAP)
D 歯周ポケット掻把術

解答:B

問題文より、歯肉ポケットでなく、垂直性の骨吸収により骨縁下ポケットとなっている歯周ポケットであることがわかる

A✕ 歯肉増殖による歯肉ポケットや、浅い骨縁上のポケットに適用される

B〇 垂直性の骨吸収を伴う深い歯周ポケットにはフラップが適切である

C✕ 浅い骨縁上ポケットに適用する

D✕ 基本、浅い骨縁上ポケットに適用する

 

問題10 主に上顎と適応される手術法はどれか。2つ選べ。

A トンネリング
B ヘミセクション
C トライセクション
D ルートリセクション

解答:C・D

A✕ 基本下顎のみ。重症なLindheの2度か3度が適応

B✕ 下顎に行われる保存不可能な歯根を歯冠の一部も含めて除去すること

C〇 上顎に行われる

D〇 歯根切除(ルートリセクション)は基本上顎大臼歯が適応で、1根に限局して高度の骨吸収があるときにその根のみを切除する方法である

 

問題11 歯周基本治療後にプロービングデプスが減少する理由はどれか。2つ選べ。

A 歯肉炎症の消退
B 付着歯肉幅の減少
C 上皮性付着の増加
D 結合組織性付着の獲得

解答:A・C

プロービングデプスとは、歯肉辺縁からポケット底までの距離である

A〇 ポケット底が改善され歯冠側に移動するため

B✕ 付着歯肉幅の減少によってPDが減少することはない

C〇 上皮性付着量の増加によりポケット底が歯冠側によってくるため

D✕ 歯周基本治療によって結合組織性の付着を得れるとは考えにくい。基本は歯周外科治療によって結合組織性の付着は回復される

 

問題12 部分床義歯においてクラスプの維持腕側の鉤尖部分の役割はどれか。1つ選べ。

A 沈下の防止
B 離脱の防止
C 水平的動揺の防止
D 咬合力伝達の防止

解答:B

A✕ 沈下防止とは支持の役割で、レストなどがその役割を持つ

B〇 維持の役割である

C✕ 水平的動揺の防止とは把持の役割で、ガイドプレート(隣接面板)や拮抗腕の鉤体などが担う

D✕ 咬合力伝達防止の役割はない

 

問題13 上下顎精密印象採得後にパラフィンワックスによって咬合床を作成した。この咬合床の製作の目的はどれか。2つ選べ。

A 咬合圧の測定
B 人工歯の配列
C 咀嚼機能の検査
D 顎間関係の記録

解答:B・D

A✕ 咬合床によって咬合圧の測定を行うことはできない

B〇 咬合床製作後は咬合採得を行い人工歯配列を行ってから義歯の重合が行われる

C✕ 上下顎精密印象採得後に作られる咬合床はパラフィンワックスによって作られる蝋義歯である。そのため咀嚼機能の検査などは行えない

D〇 顎間関係の記録とは咬合採得で行われることである

 

問題14 咬合採得時にチェックバイトを取ることによってわかるのはどれか。1つ選べ。

A 筋機能
B 咬合力
C 顎間関係
D 咀嚼機能

解答:D

チェックバイトとはシリコーンゴムやワックスを使い上下顎の位置を記すことである。咬頭嵌合位で噛ませることによって模型の下顎の再装着や、前方や側方運動時に取ることによって咬合器上での顆路調整やクリステン現象の調整に用いられる

D〇

 

問題15 金属床義歯がレジン床義歯よりも優れているのはどれか。2つ選べ。

A 強度
B 吸水性
C 弾力性
D 熱伝導性

解答:A・D

A〇 金属床義歯のほうが強度が強く破折しにくい

B✕ レジンには吸水性があるためプラークが付着しやすい

C✕ 金属床義歯は弾力性が低いためたわみにくい

D〇 熱伝導性があるため粘膜に温度が伝えられる

 

問題16 ブリッジ治療で平行測定器を使用するのはどれか。1つ選べ。

A 試適
B 印象採得
C 咬合調整
D 支台歯形成

解答:D

平行測定器は、部分床義歯制作時には歯列模型上の歯や軟組織の平行性を調べたりする。ブリッジ制作時には支台歯形成時に各支台歯間の平行性を確認したり、支台歯をマージン部のアンダーカットがないかを見る

D〇

 

問題17 血小板数の減少が見られるのはどれか。2つ選べ。

A 血友病
B 肝機能低下
C 急性白血病
D 播種性血管内凝固症候群

解答:C・D

A✕ 血友病は内因性の血液凝固因子の異常によっておこる。凝固時間の延長やAPTTの延長が見られるが、血小板の数とは関係ない

B✕ 肝機能低下によって肝臓で作られる血液凝固因子(プロトロンビンなど)やアルブミンなどが生成されなくなるが、血小板の数とは関係ない

C〇 急性白血病によって血小板の酸性能が低下することにより、血小板の数が減る

D〇 DIC(播種性血管内凝固症候群)は血小板及び凝固因子が消費され尽くすため血小板の数が減る

 

問題18 抜歯窩や歯肉創傷の出血で使用される止血剤で正しいのはどれか。2つ選べ。

A 酸化セルロース
B ポピドンヨード
C ゼラチンスポンジ
D 塩化ベンゼトニウム

解答:A・C

A〇 粘膜部に使用する

B✕ 粘膜に使える含嗽剤の消毒薬である

C〇 抜歯窩、粘膜ともに使用できる

D✕ 粘膜に使える消毒剤である。逆性石けんの一つである

 

問題19 口腔粘膜にメラニン色素の沈着が見られるのはどれか。2つ選べ。

A Addison病
B シェーグレン症候群
C Peutz-Jeghers症候群
D Treacher-Collins症候群

解答:A・C

口腔粘膜に色素沈着を伴う疾患として、Addison病、Peutz-Jeghers症候群、McCune-Albright症候群、von Recklinghausen病(神経線維腫症)、色素性母斑などがある

A〇 副腎機能不全による内分泌障害によって生じる

B✕ 唾液腺などの外分泌線の障害

C〇 常染色体優性遺伝による。消化管に多発性のポリープがみられる

D✕ 第一第二鰓弓形成障害の一つで、小下顎症、口唇口蓋裂などを伴う

 

問題20 病理組織検査を行うこととなった。生検を行うための固定液はどれか。1つ選べ。

A 滅菌水
B アルコール
C ホルマリン液
D ポピドンヨード

解答:C

A✕ 関係ない

B✕ 固定した組織を切り出して脱水するときに使用される

C〇 ホルマリン固定を行う

D✕ 粘膜の消毒薬