①-2(20問)解答

問題1 中学生に週一回法のフッ化物洗口の指導を行うこととした。この時のフッ化物洗口液のF濃度(ppmF)はいくらか。1つ選べ

A 250ppmF
B 900ppmF
C 1500ppmF
D 9000ppmF

正答:B

A✖ 毎日法の濃度である

B〇 週一回法には0.2%フッ化ナトリウム溶液(フッ化物イオン濃度900ppm)を使用する

C✖ 15歳以上のフッ化物配合歯磨剤に含まれる濃度である

D✖ フッ化物歯面塗布法に使われる濃度である

 

問題2 う蝕予防としてフッ化物洗口の効果的な実地時期はどれか。1つ選べ

A 乳児期
B 学童期
C 成人期
D 新生児期

正答:B

A✖ 乳児期(0~1歳)ではうがいができない

B〇 フッ化物洗口の時期は4~15歳頃までとされ、学童期(6~12歳)は含まれる

C✖ 成人期(22歳以降)では遅い

D✖ 新生児期(出生後4週まで)は早すぎる

 

問題3 28歳の女性。歯周病予防を主訴として来院した。検査の結果、プロービングの深さは1~3mm、O`LearyのPCRは34%であった。また検査時に変色した歯を発見し痛みもあったためエックス線写真撮影を行うこととした。エックス線写真撮影はどの段階か。1つ選べ

A 健康増進
B 特異的予防
C 早期発見・早期治療
D リハビリテーション

正答:C

A✖ 栄養指導や食事指導、口腔清掃、定期健診などが該当する

B✖ フッ化物の応用や予防填塞、PMTC、修復物・補綴物の改善などが該当する

C〇 ほかに初期治療なども含まれる

D✖ 機能回復処置や補綴物装置などがある

 

問題4 歯周病がリスクファクターとなりうる疾患に直接影響を与える因子はどれか。1つ選べ

A 骨吸収
B クレフト
C 歯列不正
D 歯周病原菌

正答:D

A✖ 歯周病に見られる

B✖ 咬合性外傷などによっておこる歯肉の裂傷である

C✖ 歯周病のリスクファクターである

D〇 血液から送られた歯周病原菌が心内膜炎や虚血性心疾患を引き起こす可能性がある

 

問題5 歯周治療の流れを写真に示す。①、②に該当する組み合わせで正しいのはどれか。1つ選べ

   ①          ②

A 応急処置      スケーリング
B 暫間固定      悪習癖の改善
C 悪習癖の改善    歯周形成手術
D 動揺度検査     ルートプレーニング

正答:D

①は歯周検査で、②は歯周基本治療である

歯周検査:歯肉の検査、歯周ポケットの検査、歯の動揺度検査、プラークの付着状態、咬合、エックス線などの検査がある

歯周基本治療:プラークコントロール、スケーリング、ルートプレーニング、保存不可能な歯の抜去、応急処置、咬合調整、暫間固定、不良修復物の除去、歯周補綴装置の装着、歯周ポケット搔把、悪習癖(喫煙など)の改善がある

 

問題6 生活習慣と関連する疾患の組み合わせで正しいのはどれか。2つ選べ

A 喫煙   ―歯周病
B 飲酒   ―肺気腫
C 食生活  ―貧血
D 運動習慣 ―う蝕

正答:A・C

A〇 歯周病にはメタボ、肥満、糖尿病、喫煙、食習慣、歯磨き習慣、高血圧、ストレスなどがある

B✖ 飲酒には肝障害、膵炎、脂質異常症、高尿酸血症、高血圧症、食道がんなどがある

C〇 食生活にあ肥満、糖尿病、虚血性心疾患、高血圧、脳卒中、胃がん、脂質異常症、がん、骨粗鬆症、貧血などがある

D✖ 運動習慣には血液循環不全、心疾患、高血圧、筋力減少、体重増加、脂質異常症などがある

 

問題7  健康な歯肉で正しいのはどれか。2つ選べ

A 歯肉溝の深さは1~4mmである
B スティップリングは付着歯肉に多い
C 歯肉と歯の付着様式に結合組織性付着がある
D 角化歯肉と歯槽粘膜の間には遊離歯肉溝が存在する

正答:B・C

A✖ 1~3mmである

B〇 

C〇 上皮性の付着もある

D✖ 歯肉-歯槽粘膜鏡(muco-gingival junction:MGJ)が存在する

 

問題8 歯肉炎で見られるものはどれか。2つ選べ

A 発赤
B 歯槽骨の吸収
C セメント質の消失
D スティップリングの消失

正答:A・D

歯肉炎とは炎症が歯肉に現局して起こっている状態のことである

A〇

B✖ 歯肉炎では歯槽骨まで症状は及んでいない状態である

C✖ 歯肉炎ではセメント質まで症状は及んでいない状態である

D〇

 

問題9 プラークの構成成分で一番多いのはどれか。1つ選べ

A 水
B 細菌
C 微生物基質
D タンパク質

正答:A

A〇 プラークの構成成分の約80%は水である

B✖ プラーク中の有機質は全体の約20%で、その中の70%を細菌が占める

C✖ ムタンやグルカンのことで、有機質の約25%を占める

D✖ 血球成分のことで、有機質の約5%を占める

 

問題10 歯石の評価指標にもちいるのはどれか。1つ選べ

A CI
B DI
C PI
D DAI

正答:A

A〇 OHIの評価のCIは歯石の付着状態を見る

B✖ OHIの評価のDIはプラークの付着状態を見る

C✖ PIは歯周疾患指数である

D✖ DAIは咬合異常の指標である

 

問題11 堤状隆起が見られる疾患はどれか。1つ選べ

A 口呼吸
B 低栄養
C 心内膜炎
D ストレス

正答:A

堤状隆起(テンションリッジ)は口呼吸患者の口蓋側の歯肉に見られる堤状の腫脹である

 

問題12 Millerの分類で歯軸方向に動揺を起こした場合の分類はどれか。1つ選べ

A 0度
B 1度
C 2度
D 3度

正答:D

A✖ 生理的動揺の範囲(0.2mm以下)

B✖ 唇舌的にわずかに動揺(0.2mm以上1mm以下)

C✖ 唇舌的に中等度の動揺(1mm~2mm)、近遠心的にわずかに動揺(2mm以下)

D〇 近遠心的に動揺(2mm以上)、垂直的に動揺(歯軸方向)

 

問題13 アタッチメントレベルについて正しいのはどれか。2つ選べ

A CEJからポケット低までの距離
B 辺縁歯肉からポケット低までの距離
C 歯周組織の破壊の程度を知ることができる
D プラークコントロール不良による歯肉腫脹がわかる

正答:A・C

A〇 CEJ(セメントエナメル鏡)からポケット低までの距離

B✖ PD(プロービングデプス)とは、歯肉辺縁からポケット低までの距離のこと

C〇

D✖ アタッチメントレベルの測定とは関係ない

 

問題14 歯周病の予防計画で正しいのはどれか。2つ選べ

A 対象者の全身状態を考慮する
B 患者の同意を得る必要はない
C 検査結果から予防計画を立案する
D プロフェッショナルケアを優先する

正答:A・C

歯周病の予防は、一般的に患者自身が歯ブラシやその他の清掃用具などを用いて、歯肉縁上プラークをコントロールすることを基盤とする

 

問題15 スケーリングの処置前に説明すべき術後の症状はどれか。2つ選べ

A う蝕誘発
B 構音障害
C 歯肉退縮
D 象牙質知覚過敏

正答:C・D

A✖ 生じる可能性はない

B✖ 生じる可能性はない

C〇

D〇 歯肉退縮による歯根面露出により、一時的に起こる可能性がある

 

問題16 下顎の前歯部の処置に適するスケーラの種類で正しいのはどれか。2つ選べ

A ♯3
B ♯5
C ♯7
D ♯9

正答:A・B

A〇 前歯部用

B〇 前歯部・小臼歯部用

C✖ 臼歯部頬舌面用

D✖ 臼歯部頬舌面、根分岐部用

 

問題17 PMTCは歯周疾患予防のどれに含まれるか。1つ選べ

A 健康増進
B 特異的予防
C リハビリテーション
D 早期発見・早期治療

正答:B

A✖ 栄養指導、食事指導、生活指導、口腔清掃、定期審査などがある

B〇 他にスケーリング、歯列・不良習癖・修復物の改善がある

C✖ 補綴による咀嚼機能、発音機能、審美機能などの回復処置がある

D✖ 精密検査、初期治療、歯周早期治療などがある

 

問題18 老年期に特徴的なう蝕はどれか。1つ選べ

A 根面う蝕
B 歯頚部う蝕
C 隣接面う蝕
D 小窩裂溝う蝕

正答:A

A〇 歯周病の進行に伴い歯肉の退縮が認められ、歯根が露出し根面う蝕の発生率も高まる

B✖ 成人期に特徴的なう蝕。他に小窩裂溝、前歯部の基底結節部、上顎最後臼歯の遠心部がある。

C✖ 成人期に特徴的なう蝕。

D✖ 成人期に特徴的なう蝕。

 

問題19 唾液を用いたう蝕活動性試験で宿主因子はどれか。2つ選べ

A 緩衝能
B 流出量
C 乳酸菌数
D 酸産生能

正答:A・B

A〇 緩衝能が高いほど、う蝕活動性は低いと判定される

B〇 流出量が多いほど、う蝕活動性は低いと判定される

C✖ 微生物因子の検査である。乳酸菌数が多ければ、う蝕活動性が高いと判定される

D✖ 微生物因子の検査である。酸産性能が高いものほど、う蝕活動性が高いと判定される

 

問題20 う蝕発病因子として評価できないのはどれか。1つ選べ

A 間食回数
B う蝕経験歯数
C 唾液潜血濃度
D 刺激唾液流出量

正答:C

A✖ う蝕のリスク判定に使われる

B✖ う蝕のリスク判定に使われる

C〇 歯周病に関連する検査である

D✖ う蝕のリスク判定に使われる